起業(独立)して個人事業主になるには?経験者が語るデメリットとメリット!

  • 2023年3月22日
  • 2023年3月28日
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しなのん
しなのん
コロナ禍生活が始まって以降、仕事が減りこのまま会社に依存していてはまずいと「副業」や「起業(独立)」する人が増えていますよね。

今回のブログでは、起業(独立)して個人事業主になるデメリット、メリットを私の実体験から紹介します。

 

まず最初に「独立(どくりつ)」とは

→「他に束縛されたり、他からの支配を受けたりしないで、自身の力で行動すること」

 

特に会社に雇われず、自分の力で稼ぐ「起業(独立)」という言葉は、誰もが一度はあこがれるフレーズではないでしょうか。

 

そうです。自分もその一人だったからすごくこの気持ちがわかるのです。

 

なぜかというと、詳しくは私のプロフィールを読んでいただくとわかりますが、自分は16年間務めた地方公務員を40歳で脱サラし「起業(独立)」した経験があります。

 

なので、自分の実体験を通して誰よりもこの気持ちがわかりますし、共感ができると思います。

 

「起業(独立)するには」や「個人事業主とは」などとググっても大体は大きな起業や専門家の情報が多いなか、大体はどの記事も同じような内容が出てきますが、その実体験や想いまでは載っていません。

 

この記事では自分の実体験から思う「起業」や「個人事業主」になるというメリット・デメリットを紹介したいと思います。

「起業(独立)」して個人事業主になるデメリットとは?

 

デメリット

➀ 「収入が決まっていない。不安定である」

不安定

まずは生きていくために必要なお金についてです。

 

当たり前ですが、会社員時代のように、毎月決まった日になると決まった給料が口座に振り込まれるということは一切なくなります。

 

毎月決められた金額の入金が保証されない(不安定)ため、個人事業主はローンの審査やクレジットカードの審査なども通りにくいのはこれが理由です。

 

もちろん、年に2回あったボーナスも無くなります。

 

これは今でも思い出しますが、私が役所勤務時代には毎月20日が給料日だったのですが、仕事を辞めた翌月の20日に通帳を確認しても「何も記帳がない」。

 

当たり前なことなのですが、これが結構ショックで、とても不安だったことを今でも覚えています。

 

ましてや、夏や冬のボーナスの時期になると、TVCMやニュースなどでボーナスの話題が流れると嫌な気持ちになります(笑)

 

家のローンもボーナス時に合わせて返済額が組まれていたので、支給月には多く返済額が引き落とされており、これは今でも返済パターンを変更していないため、通帳を見るたびに嫌な気持ちになります(笑)

 

また、起業をして何をやるかにもよりますが、どんな事業や仕事を始めるにも多くの事業開始には「資金」が必要となります。

 

そのため、今までの給料やボーナスなどが毎月安定的に入金がある時と違い、「資金繰りをしっかりと計画してお金を使わないと」、余計な出費により新しい事業や仕事にお金を回すことができなくなるので気を付ける必要があります。

 

② 福利厚生が薄くなる(無くなる)

福利厚生

 

公務員や会社勤めでは、会社の福利厚生がしっかりしていましたが、これらも独立することによりかなり薄くなります。

 

例えば、通勤手当や住宅手当、家賃補助、健康診断補助、資格取得補助、特別休暇、寒冷地手当などです。

 

特に住宅手当や家賃補助は大きな金額になるためかなり痛手です。

 

③ 「不安になる。寂しくなる。」

不安

これは「起業(独立)」した人や「個人事業主」には必ずあるあるな話だと思いますが、ふとした瞬間に「こいつ」は時々襲ってくるのです。

 

口座の通帳の残高を見たとき。

 

各種明細書が届いたとき。(電気代、水道代、ガス代、電話代など)

 

税務署からハガキが届いたとき。(税金各種)

 

これは1.のお金から来る不安にもつながっていることだと思いますが、特に起業をする際には資金でお金が減っていく時や事業開始早々はとても強く感じていた気がします。

 

また、「急に空いた時間ができた時」も不安になります。

 

会社員勤めの時は、朝から夕方までは拘束されており、お昼時間以外は何かしら仕事をしており仕事に集中していますよね。

 

ですが、起業(独立)して個人事業主になれば、逆にだれからも縛られないため、何をやっても自由なのですが、自分で計画を立てて仕事を作らなければやることも無くなりますし、何も進みませんし、お金にもなりません。

 

これは今でも退職したての事を思い出しますが、3/31で退職して4/1からもう仕事に行かなくてもよくなった初日はとても複雑な気持ちでした。

正直「嬉しい気持ちと不安な気持ちの半々でした。」

 

ですが、「慣れ」って凄いと思いますね!

 

何十年も繰り返してきたいつものルーティーン(朝起きて→顔洗って→朝ごはん食べて→出勤)という流れが、

「出勤」→「そのまま家に居る」ということがとても気持ち悪く、この生活スタイルに慣れるまでには、2~3ヶ月くらいかかりましたね(笑)

 

また、急に不安に襲われる事も時々あります。

 

もし「一人で独立する場合」には特に注意が必要です。

 

ただでさえも今までと違う生活スタイルに戸惑っているなか、奥さんがパートに行き、子どもは学校へ行き、自分だけが家に取り残された時、急に寂しくなり不安になります。

 

忙しい時やがむしゃらに仕事に向けて取り組んでいる時はいいのですが、

空いた時間や暇な時間ができると、いまだに時々「あれ、何やってんだろ?今やっていることは合っているのかなぁ。」という不安感が襲ってくる時があります。

 

会社勤めの時は上司や同僚がアドバイスをくれたり、部下がサポートをしてくれていましたが、起業(独立)するとだれからも束縛されない代わりに、自分で動かなければ誰指示を出してもくれませんし、アドバイスもくれません。

 

おすすめは同じ志を持った、コミュニティで仲間を作ったりコンサルを受けることです。

 

特にコミュニティは同じ目的を持った同志が集まり事業のことや夢に向かって話しが尽きないし、自分よりも先に独立した先輩などにアドバイスをもらったりもできますのでオススメです。

 

④ 仕事の責任感の違い

会社勤めの時は、(年齢や役所にもよるかもしれませんが)仕事のミスなどは上司がかばってくれたり、代わりに責任を取ってくれたこともありました。

 

ですが、起業(独立)した場合は誰もかばってはくれません。

 

「全ての責任は全て自分で取らなければなりません」

 

個人事業主になれば、年齢や役職は関係ありません。

 

あなたが「代表」となるため、今までの会社勤めでいうと社長の立場にあたるので、

全ての責任は社長(代表)が取らないといけないのです。

 

⑤ 信用の違い

今までの会社や役所勤めの場合は、「私、●●役場の●●です。」や「私、●●株式会社の●●です。」と名乗りさえすれば、初対面でもスムーズに取引や交渉が可能でした。

 

ですが、これは「公務員」や「会社」という「法人格の信用」があるからスムーズに行ったからです。

 

見ず知らずの「個人」がいきなり「私、●●の●●です。」と言っても、

相手は「だれ?」といった不信感しかありません。

 

「個人事業主」とは「法人」とは違い、特に起業(独立)し立てのころは、

世間から見れば無名の存在であり、仕事を請け負うにも商談するにも自らアピールや売り込みが必要となります。

 

では、一体どうやって法人格以外に個人事業主がどうしたら「信用」を高められるかといえば、

それは、「個人が信頼されないと信用が得られません」

 

つまり、今まで以上に関係するまわりの人を大切にしたり、仕事で言えば従業員をはじめ、お客様、取引先の担当者と小まめに電話をしたり、足を運んだり、仕事を何度も発注したりと、一段一段「実績」を積み上げていき、ようやく相手にも信頼されて少しずつ「信用」が高まっていくのです。

 

それにより、より良い取引(関係)が築けるようになり、将来的にも良い仕事にもにもつながってくるのです。

 

⑥ 健康上のリスク。個人事業主は身体が資本。

健康

会社勤め時代は、風邪を引いて「有給休暇」を取ったり、ケガをして「休業補償」を取ったりしていたと思われます。

 

ですが、起業(独立)して個人事業主になった場合、「有給休暇」なんてものはありませんし、熱が出て休んでも、万が一大きなケガや、重い病を負って入院しても、給料は補償されませんし、収入はストップしてしまいます。

 

保険などに加入していれば多少なりとも助けにはなりますが、その後復帰した後に今までと同じように仕事ができるとも限りません。

 

会社で受けていた人間ドッグや健康診断も、個人の場合は会社からの指示が無ければ、市町村などの行政が行っている健康診断を自ら進んで申し込まなければ、受けなくてもそのまま終わってしまいます。

 

健康診断が面倒だからと言って、受診をしないでいると万が一の潜んでいる大病に早く気づくことができない可能性もあります。

 

個人事業主になったら、「身体が資本」となります。

 

万が一のリスクに備え、保険などに加入するのも良いですが、まずは自分の健康管理が一番大事になってきます。

 

私も40代で中年太りになりつつあるのであまり人に言える立場ではありませんが、

 

暴飲暴食には気を付け、適度な運動や睡眠を心がける事が大切です。

 

私はスポーツジムに通い、高血圧抑制のため胡麻麦茶などを買い込んで、自分に投資しています(笑)

 

 

「起業(独立)」して個人事業主になるメリットとは?

メリット

➀ 自由になれる

自由

「自由だ~!!」

「起業(独立)」して個人事業主になって一番の大きなメリットはこれに尽きると思います。

どんな仕事で起業するかにもよりますが、会社勤めのように、毎朝早く起きて、定刻までに出社しなくてはいけないという決まりもありませんし、休憩時間もお昼の時間も、休日も全て自分で決めることができます。

 

またこれも仕事のジャンルにもよりますが、パソコンメインの仕事(ブログやWEBライター、動画編集、画像編集、物販(ロジスティックスサービスの場合)など)なら、カフェなど好きな場所での仕事も可能になります。

 

前職の地方公務員時代は基本はカレンダー通りの勤務でしたが、部署(観光課や教育委員会など)によっては休日勤務も多い状況でしたが、個人事業主になり自分で休みを決められるようになったため、

私は「子どもと休みを合わせる」ように意識しています。

 

私はキャンプやスノーボードが趣味なので、春秋はキャンプへ、夏は海へ、冬はスキー場へ家族で出かけたりしています。

 

② ストレスが減った

ストレスフリー

自由になれたことにより、本当にストレスが減りました。

 

前職の公務員時代は、窓口業務や会議、出張、議会、補助金申請やヒアリング、など気の張る場面も多く、不安や緊張から嫌な汗をかいていた事も度々ありました。

 

また、あるある話ですが、日曜日の夕方に放送される笑点やサザエさんを見ると憂鬱になるというサザエさん症候群も無くなりました。

 

特に月曜日の朝や、連休明けの朝は起きるのが辛くテンションだダダ下がりでしたが、この症状も全く無くなりました。

 

というよりも曜日感覚がなくなり、月曜の朝ということを忘れてしまう事もあります(笑)

 

このストレスが無くなった事が原因かはわかりませんが、独立してからはほとんど風邪を引かなくなりました。

 

③ 自分の特技やスキルを活かしやりたいことを仕事にできる

スキル

会社勤めでも自分の特技やスキルを活かした仕事に就く事も可能なのですが、なかなか希望通りの職業に就職するのは難しく、また入社しても部署の異動などもあり、なかなか自分の希望通りの仕事に就いている人は少ないと思われます。

 

ですが、起業(独立)して個人事業主になれば、自分の特技やスキル、うまく行けば趣味までも活かして、それが仕事にできてしまいます。

 

「好きこそ物の上手なれ」ではありませんが、例えばカレーをこよなく愛し、休みの日は毎回カレー店を食べ歩きして、スパイスを買いあさり、夜な夜カレー作りに没頭するようか人が独立して、自分でカレー店を開業すれば、「趣味を仕事にできるのです」

 

そして、そういったお店は今までの経験やこだわりから経営もうまく行く確率が高いです。

 

④ 雇われずに自分で稼げるチカラが付く。今後の人生の自信や経験になる。

経験

冒頭でも話をしましたが、コロナ禍以降に仕事が減りこのまま会社に依存するのは危険と感じ、起業(独立)した人も少なくないと思います。

 

これは起業して得られる事の中でも重要な事だと断言できます。

 

今まで会社の給料でしか収入が無かった人が、誰にも頼らずに自分の力だけでお金を稼ぐ事ができるという事はとてつもなく嬉しい事で、とてつもなく自信になります。

 

メルカリなどフリマアプリがこれまで大きく流行ったのも、「自分で稼げる」という喜びと体験が事が快感になり自信につかながっているからだと思います。

 

自分で稼ぐことが可能になれば、万が一会社をクビになったり、会社が倒産して働く所が無くなったとしても、最後の手段で自分で稼ぐという方法が取れるからです。

 

でもいきなりはハードルが高すぎると思われるかと思いますが、

もし、将来起業を考えている方は、会社勤め中に少しずつでもよいので「副業」を始め、その経験や能力を身につけておけばいざそのような時でも慌てずに対応ができると思いますのでおすすめします。

 

⑤ アイディアや方法次第では会社勤めよりも稼げる。稼げる金額の上限がない。

稼ぐ

前職の地方公務員時代は、どれだけ仕事を頑張っても基本給は決められており、いくら増やせても残業代の手当がプラスになるくらいでした。

 

土日の休日勤務をしても、代休が貯まるだけで手当にはなりませんでした。

 

労働組合もあり、賃金アップの交渉も毎年行いますが、なかなか簡単には上がりません。

 

ですが、起業(独立)して個人事業主になれば、稼げる金額に上限はありません。

 

会社勤め時代と同じ時間働いても固定給ではないため、それ以上に稼げる可能性もありますし、アイディアや方法次第では、それより短い時間と労力で稼ぐ方法もあります。

 

逆に稼いだ分は所得税や消費税など税金がたくさん引かれるので、節税対策や資金繰りにも注意が必要です。

 

⑥ 定年退職がない

定年退職

公務員も会社員も定年退職が決められていますが、個人事業主には定年がありません。

 

自分の気力と体力が続く限りずっと継続できます。

 

老後の年金だけでは不安な人も、プラスで稼ぐ事ができます。

 

 

「起業(独立)」するには「メンタルの強さ」と「意思」が必要だと心構えが必要です。

起業(独立)する時は誰でも初めて経験することです。

時には不安になったり、自信がなくなったりするときもあると思いますが、一歩踏み出した時点であなたな成功しています。失敗なんてありません。

上記で紹介したデメリットもありますが、

まだこれから起業する人も、すでに起業をし始めた人も、「自分は何のために独立し、今そのために行動していることにぜひ自信を持ってください。」

そう思って行動していけば必ず成功すると思います。

一緒に頑張りましょう!

しなのん
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